ジュエリーが生まれるまで vol.4 広報編

■ジュエリーが生まれるまで vol.4 広報編


宝石の買い付けから製造・販売まですべてを自社で一貫して行う「バーティカル インテグレーションシステム(垂直統合システム)」を導入するTSUTSUMI(ツツミ)。TSUTSUMIのジュエリーが、あなたの手元に届くまでのJourney(軌跡)をご紹介する新連載「ジュエリーが生まれるまで」。連載第4回目はブランドのイメージを多くの人に伝える「広報」についてご紹介。

仕事の内容と役割
作り手の想いをくみ取り、理解する
コンセプトがぶれないようにチェック
商品を正しく伝えるために
社内への情報発信も大事な仕事
SNSで旬の情報を配信
お客様の興味を引く画面作り
SNSで潜在ニーズを探る
まとめ

仕事の内容と役割

TSUTSUMIのジュエリーの魅力をひとりでも多くの方に知っていただくために、正しい情報を社内外に発信する業務を担当しています。具体的には、ブライダルをはじめ、シーズンコレクション、オリジナルブランドなどの販促物のブランディング、SNSの配信、自社サイトの管理、商品の貸し出し、雑誌のタイアップの対応、広告代理店へのプロモーションなどで、細々した仕事も含めると多岐にわたります。

作り手の想いをくみ取り、理解する

広報の仕事として大切なのは、正しい情報を理解し、伝えること。TSUTSUMIのデザイナーはどんな小さなジュエリーにもストーリーを込めて作っているので、しっかりヒアリングを行いデザイナーの想いを理解します。
TSUTSUMIは一貫体制で、デザイナーとの距離が近いため、ヒアリングをするときは、直接会って商品を見ながら説明を受けます。広報が配信する情報がその後のクリエイティブや販売、会社の方向性に影響を及ぼすため商品への理解を深めることは重要な業務です。

コンセプトがぶれないようにチェック

カタログなどの販促物を作るときは、アートディレクターとやり取りを行いながら方向性を決定していきます。アートディレクターから提案されたビジュアルイメージに、ジュエリーのコンセプトやデザイナーが考えるストーリーが反映されているか、「本物をもっと気軽に。 ジュエリーをもっと身近に。」というTSUTSUMIのコンセプトが表現されているかを確認します。
「お客様に伝わりやすいイメージ」を一番に考え、ベストなビジュアルを作ります。

商品を正しく伝えるために

商品の撮影現場では、商品がしっかり映っているか、着用方法が合っているか、コンセプトが伝わる見せ方が出来ているかなどを確認します。カメラマンには事前にジュエリーのコンセプトを説明しますが、モデルが着用して撮影する場合は、モデルの動きに合わせて商品が揺れて表裏が逆になってしまったり、商品がきちんと見えなくなってしまったりすることがあります。どんなにイメージ写真が素晴らしくても、商品が正しい状態で映っていないと意味がありません。
現場では商品がキレイに見えるように出来る限り調整しますが、それでも難しい場合は、商品を別に撮影し後で合成するケースも。仕上がったクリエイティブを見た方に、商品の魅力が正しく伝わることを大事にしています。

 

社内への情報発信も大事な仕事

TSUTSUMIの社員全員が同じ価値観を共有するために、ブランディングを社内に浸透させることも大切です。カタログなど販促物が出来たら、新商品の発売前に社員に向けて広報活動を行います。特にお客様と対面するショップのスタッフには、しっかり理解してもらう必要があるため、各店舗のマネージャーを集めたミーティングに出席し、広報からはカタログを作った目的と内容を、デザイナーからは商品についての詳細を説明します。
TSUTSUMIでは、ショップスタッフからの「もう少し親しみやすさがあったほうがいいんじゃないか」という声を受けて、オリジナルブランドのカタログのイメージをアップデートしたこともあります。
社員全員がブランディングの目的とお客様のニーズを把握しているからこその意見であり、一貫体制で現場の声が通りやすいTSUTSUMIならではだと感じています。

SNSで旬の情報を配信

TSUTSUMIのジュエリーをより多くの人に見ていただきたいという想いから、インスタグラムを中心にSNSでのアピールにも力を入れています。カタログでは表現できない旬な情報を発信できるのがSNSの魅力です。TSUTSUMIのSNSでは、新作ジュエリーやトレンドジュエリー、スタイリングのアイデアなど、さまざまな情報を配信しています。
どんなときに着けてほしいか、商品をピックアップした理由などを、主な読み手である20代~30代の女性に伝わりやすいように、わかりやすく説明することを重視しています。

お客様の興味を引く画面作り

TSUTSUMIのジュエリーの作り手であるデザイナーや職人は、ひとつのジュエリーを製作するのに、細かい部分にまでこだわって作っています。それぞれのジュエリーにステキなストーリーがあることをビジュアルでしっかり伝えるためにもSNSを活用しています。
厚みや幅を微妙に変えているところをクローズアップしたり、インスタグラムでは、各月の誕生石など月ごとにテーマを決めて、画像が9枚並んだときに統一感が生まれるように色味のトーンをそろえたりするなど見せ方を工夫して、お客様の興味を引く画面作りを心掛けています。

SNSで潜在ニーズを探る

SNSはお客様の潜在ニーズを知ることができるツールです。TSUTSUMIのインスタグラムで「いいね」の数が多いのは、ジュエリーをしっかり見せている写真です。ジュエリーが好きで、ジュエリーをもっと見たいというお客様のニーズがわかります。また、TSUTSUMIの店舗ではピアスやペンダントヘッド付きネックレスを目当てに訪れるお客様が多く、SNSではリングやネックレスを見ている人が多い傾向も。SNSではお客様のニーズに沿って、掲載する内容を調整するようにしています。

 

まとめ

TSUTSUMIの広報のお仕事は、デザイナーさんや職人さんの想いやこだわりを取りこぼさず、お客様に商品の魅力をしっかりと届けることが重要だとお聞きしました。約160もの店舗をはじめ社内の情報の共有、SNSで旬の情報を配信し、お客様のニーズを把握することも重要なミッションです。
TSUTSUMIのジュエリーに込められた想いを社内外に発信し、商品の魅力を伝えるこの仕事が楽しいと笑顔でお話してくださいました。